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甲状腺機能亢進症

Medical

甲状腺機能亢進症|しぶや甲状腺クリニック|岩本町駅近く、甲状腺専門のクリニック - 千代田区神田

甲状腺ホルモンが多い

胸を押さえる女性

血液中の甲状腺ホルモンが増えると下記のような症状が現れます。

  • 胸がドキドキする
  • 汗が多く出る
  • イライラする
  • 手がふるえる
  • よく食べる
  • やせる
  • 下痢
  • 暑がりになる
  • 疲れやすい
  • 月経不順
  • 息切れがする
  • 体温上昇
  • 落ち着きがなくなる

どれか一つの症状だけ現れるのではなく、普通は複数の症状が同時に現れます。
交感神経が刺激されて生じる動悸などの症状は緊張したときの症状によく似ているので、自律神経失調症やパニック障害と間違われることが多くあります。
甲状腺機能亢進症で生じる症状は、少なくとも一週間以上持続します。若い方は食欲亢進が体重減少を追い越して太ることもありますので注意が必要です。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンは、人間だけでなくあらゆる動物が生きていくために必要不可欠なホルモンです。
甲状腺機能に異常がない人は、血液中の甲状腺ホルモンが常に適切な量に調節されています。しかし、甲状腺機能に異常がある人は甲状腺ホルモンの量を適切に調整することができなくなります。
血液中の甲状腺ホルモンの量が多い状態を「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」といいます。このような状態になる病気はいくつかあり、その代表的な病気がバセドウ病です。
同じ甲状腺機能亢進症でも病気によって治療法が異なりますので、まずは専門的な検査をおこない病名を確定した上で治療を始めることが重要です。

バセドウ病とは

バセドウ病の原因は「自己免疫」です。
バセドウ病は、甲状腺を異常に刺激する物質(TSHレセプター抗体といいます)が体内で生成され、この物質が甲状腺ホルモンを大量に作らせてしまう病気です。男性より女性に多くみられます。
他の自己免疫疾患と同様に、この抗体が作られてしまう理由はわかっていませんが、適切な治療を受けて甲状腺ホルモンを制御していれば、健康な人と変わらない生活ができます。
しかしながら放置しておくと、不整脈や心不全、甲状腺クリーゼのような命に関わる病状を引き起こしたり、女性では流産や早産の危険が上昇したり、胎児に影響することもありますので、早期に発見し、きちんと治療することが大切です。
妊娠・出産時も治療して前もって甲状腺ホルモンの濃度を正常にしておけば、普通の人と変わらずに臨むことができます。

検査と診断

バセドウ病の診断では

  • 触診(のどを触って甲状腺の腫れをチェック)
  • 画像診断(エコーなど)

を中心に、

  • 血液検査で甲状腺ホルモンの値が高いかどうか(当院では、採血結果が当日わかります)
  • 甲状腺刺激ホルモン受容体に対する抗体のチェック(こちらも当院では、採血結果が当日わかります)

などを総合的に判断した上で、診断されます。

バセドウ病では、以下の様な治療があります。

抗甲状腺薬による薬物治療

甲状腺の機能を抑制する薬を内服する治療法です。副作用としては白血球数の減少や発疹・かゆみ、肝機能障害などがあります。白血球数が減少すると、風邪やインフルエンザなどのウィルス性疾患にかかりやすくなり、重症化する場合があります。場合によっては入院治療を要することがあります。内服早期にこれらの副作用が起きることがあるので、薬物治療開始後少なくとも約2ヶ月間は原則2週間ごとの副作用チェックが必要になります。

放射性ヨウ素内用療法(アイソトープ治療)

薬物治療で効果が出にくい場合や、急性増悪期(症状が急激に強まること)に行われる治療法です。甲状腺細胞がヨウ素を取り込む性質を利用して、放射性を出すヨウ素のカプセルを服用し、細胞の内側から甲状腺を破壊する治療法です。

手術治療

薬物治療で効果が出にくい場合や、甲状腺腫が大きい場合、バセドウ病眼症がある場合、短期間で結果を得たい場合の治療法です。原則として甲状腺を全摘します。術後は甲状腺ホルモン剤を生涯に渡り内服する必要が生じますが、安定した甲状腺機能を獲得できます。

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